夜の7時。
不妊手術を終えたウンを、病院まで迎えに行った。
おかげさまで、手術は無事に成功し、
腹部に包帯を巻かれたウンは、最初こそ興奮気味だったけれど、
キャリーバッグに入ってからは、おとなしくその場で体を丸めた。
家路を急ぐ車の中。
ダンナさんが、私の好きな、ジャズバラードのCDをかける。
あいのフィナーレまでの毎日を、ともに過ごしながら聴いていたCD。
ビーの抗がん剤治療からの帰り道、やっぱり車内でかけていたCD。
聞きなれたピアノの旋律に、ほっと息を吐きながら…
気がつけば涙がぽろぽろ流れ出した。
手術が無事終わった安堵。
張り詰めていた緊張の糸がほどけた安心。
だけど、それ以上に…
今、私の手の中にいる命は…
この膝に伝わる、キャリーバッグのぬくもりは…
「治らない病気を抱え、最期の日まで、指折り数えなければならない命」
じゃない。
手術を終え、
あとは回復を待つだけの、
「生きていける」命だ。
あいのガンが末期だとわかった1年半前から…
私は、何度も、この車の、このキャリーバッグで、「命の終わり」を運んだ。
あの時、
あいのフィナーレを受け入れているつもりだった。
ビーの闘病を心折れずに受け止めているつもりだった。
だけど…
本当は、ずっと、つらかったんだ。
病院に足を踏み入れるのも、躊躇してしまうくらいに。
家に着いたウンは、病院での動揺がうそのように消え、
1年、住み慣れた我が家で、姉妹猫たちの歓迎を受けた。

今回は…
希望的観測でも、不安を取り除くための気遣いでもなく、
…心から言える。
「どんどん良くなるからね。もう少しだけの辛抱だよ」
一人でも多く病気を知って頂けるよう…
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* お返事 *
ウンの不妊手術に沢山のエールを送ってくださり、本当にありがとうございます。
皆さんのあたたかいお祈りと、獣医さんや看護師さんのゴッドハンドのおかけで、
とても安心して、手術を受け止めることができました。
今日の血液検査で、少し筋肉の値が気になる…という問題も浮上しましたが、
また近々、術後検診に行き、これから少しずつ調べていきたいと思います。
それにしても、モムチャン仲間がおられたことに、びっくりです!
そして、カーヴィーをされておられる方もいるのですね~。うらやましい~!
モムちゃんは、個人的には、「今まで運動をしていなかった方」にすごくオススメです。
私は、とにかく筋肉という筋肉がなくて、最近、太ったというよりタルミが気になってたのですが、
モムチャンをはじめて9日。多分、結構、いいかんじで筋肉がついてきています。
姿勢が良くなったような…体重は変わらないんですけどね~(^-^;)
尚子ナオコさん、21日が、お母さまの手術なのですね。
今度は私が祈らせてください。
お母さまの手術が、最高のかたちで終了し、その後も安心できる結果でありますように…。
【おまけ】あいちゃんと話せるチャットスペース

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