「自然のままに・・・」とは思いながらも、
何か少しでもあいをラクチンにさせてあげる方法はないかと獣医さんに電話をしたら、
夜、診療が終わった後で駆けつけてくれた
点滴をし、
ビタミン剤も打ち、
お口の色やお目目の色も見てもらう
「この処置で絶対に楽になれる…という保障はないんですけどね・・・」
先生は申し訳なさそうに眉を下げるが、それでも帰りの車に乗り込む直前、
「それでは、また!」と、やわらかな笑顔を向けてくれた
『また』
こんなにしあわせな言葉はない
私たちは、遅めの夕食を食べる前に、あい用に刺身をグリルで焼き、
ほぐした物を、あいの目の前に置いて、食卓についた
どうせ、今日も食べられないことはわかってる
「だけどもしかしたら」
気休めの期待を胸に、いただきます、と手を合わせると…
「………」
ダンナさんが、言葉にならない声で、目を剥いてあいを指差している
見遣ると、

診察をしてもらうまでは、食べ物を見せても、
まるで木片でも置かれたように顔を背けていたあいが、

重い体を持ち上げて、必死で、においを嗅ごうとしている
すぐに指先で身をほぐして、ピラミッド上に食べやすくしてあげると…
…はぐ
焼き魚を
ひとかけら
口の中に運んだ!
私たちの食事が終わるまで、ゆうに1時間ほどかけて、
あいは、たった3切れの、
だけどこの3日ではじめての、食べ物を食べた。
大仕事を終えたように、クッションに体をうずめる

私も、ダンナさんも、涙が止まらない
「もう、食べられなくてもいいや」と決意した矢先なのに…
たった3口が、
空まで飛び上がりそうなほど、うれしかった
偶然かもしれないけれど、昼間は白かった舌がピンク色に…

ダンナさんは、またもや鼻の下を伸ばして、
「あいは、お姫様みたいなクッションが似合うなあ」と満面に笑う
ちなみに、うちの王子様は

皆さんにお送りする書籍の入ったダンボールの上に鎮座中・・・
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毎日、癌や体、治療法、そして心のケアに至るまで、
沢山の情報をいただき、本当にありがとうございます。
おひとりおひとりにお礼をお伝えすることができず、本当にごめんなさい。
またご連絡をくださる際に「こんなことを言うのは失礼かもしれない…」と、
もったいないほどに私の精神状態を気に掛けていただき…
どれだけ感謝しても足りません。
お教えいただいたところには、基本的にすべてお電話でお問い合せするのですが…
ご対応くださる会社(または病院・薬局)さまのやさしさにも、毎回驚きます。
どの方も、こちらの症状を真剣に聞いてくださり、
時には、ご自身のケアでは力不足かもしれない…という結論に達しつつも、
それでも、知っている思いつくかぎりのケアをお教えくださった会社様が沢山ありました。
本当に良いご縁をいただき…教えて下さった方にも感謝です。
そして、いつもお祈りをしてくださっている皆さん…
私が、今、こうして心身ともに立っていられるのは、皆さんのおかげです。
私はいつも思うんです。
あいがどれだけ苦しそうでも、私はすぐそばで、体をさすってあげることができる。
だけど、皆さんや、会社に行っているダンナさんは、その願いかなわず、
どれほど歯がゆく、心配で、お心をいためておられることか…
だから、「私なんかが」…なんて仰らないで、どうか、もしも私が代わりにできることがあれば、
「なでなでしてあげて」でも「トロを買って来て(笑)」でも、遠慮なく申し付けてくださいね。
一緒に、あいと病気と共生していただければ、しあわせです。
PS
教えていただいたとおり、ぬるま湯にお砂糖を混ぜてみたら…
なんと「あ、あら、これ、なんかおいしいのヨ~」となめらかに飲みました!
ありがとうございます(≧∀≦)
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