出逢って一緒に過ごした5年と、私たちの知らない5年に、
ろうそくをたてた
「ふぅ~って、吹き消して。何か願い事とかしながら」
そうビデオカメラをかまえるダンナさんに促され、言葉を探すけど、
どれを選んでも、次の瞬間、不安になる
「長生きをしてください」
…でも、苦しい時間が長く続いてしまったら…?
「病気を治してください」
…でも、手術をすることは、あいにまた恐怖を与えることになってしまう
んじゃ…?
とりとめのない思いに飲み込まれそうになりながら、
どうにか、涙ながらに、たったひとつの思いをみつけた
「しあわせで…どうか、しあわせでありますように」
なめたい放題、生クリームをいただくあい
顔につけずになめることは不可能なのだろうか…
(どんどん豪快になってるよ(笑))
一夜明けて、どこかほっとした気持ちで朝をむかえる
すると
最高に気持ちいい晴天なのに、私の足元にあいの姿はなかった
昨日、はしゃぎすぎて疲れたのかな
誰にも触れられずにすむことを好むように、和室の壊れたソファに横たわっている
残りの生クリームを見せても、
お刺身を焼いてみても、食べようとしない
まるで、1週間前に巻き戻ってしまったよう…
だけど、食べたくない日だってあるよね
人間だって、調子の出ない日はあるもんね
心配しすぎないよう、
騒ぎすぎないよう、
あいの好きなようにさせてあげよう
それでも、こんなに高い場所までジャンプできるあい
「よっしゃ。まだまだ!」
言い聞かせるように呟いて、今日も、おいしい魚を買いに行く
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