昨日は、昼頃から、ずっと生きた心地がしなかった
というのは、あいのこと…

突然だけど…
片手の人差し指と親指をつないで、「輪っか」を作ってみてほしい
その輪っかほどの大きさの『しこり』が、
実は2年前から、だんだんと、あいの背中に膨れ上がってきていた
最初に発見した時には数ミリ
細胞針で検査をしたところ、悪性のものではないだろうということで、
気にはなりつつも、時々検査をしながら様子を見ていた
それが
昨日の午後、突然、破れた
悪性である可能性が高かった
…考えたくないけど
破れていることに気づいたのは、その直前
ビーのマネをして、ヒーターの上に座っていたあいが足を滑らせて落ちて、
片足をまるで骨折でもしたかのようにびっこを引いたので、
「これは病院に行かなきゃ!」と慌てて抱き上げたら、
昨日まではなんともなかったしこりに、血がにじんでいるのがわかった
本当は、数日前からあいのお腹の調子も悪く、
病院に行こうとは思いつつも、伸ばし伸ばしにしていた矢先のことだった

▲足をかばうように眠るあい
この足のことがなければ、
私はまだ病院に行かなかったし、しこりの破裂にも気づかなかっただろう
病院に電話をかけながら、私は最悪の事態を受け入れる覚悟をした
背中のしこりが悪性で、手術をしなければならないであろうこと
手術をしなければならないのに、もしかすると身体が耐えられないかもしれないこと
手術ができても、その後も抗がん治療をしなければならないこと
病院に向かう車の中、
なぜだろう、普段はあまり聴くことのないスピッツの歌を口ずさんだ
~♪~きっと、想像した以上に、さわがしい未来がぼくを待ってる~♪~
そうだ、さわがしい未来、だ
かなしい未来、じゃない
~♪~愛してる、の響きだけで、つよくなれる気がしたよ~♪~
そう、だいじょうぶ
私も、その強さを知っている
病院に着くと、先生も「もしも」の覚悟が脳裏にあったのだろう、
柔らかな微笑みの奥に真剣な影を落として、あいの背中を念入りに調べた
やがて、どちらからでもなく、「手術」や「検査」の言葉がもれはじめたとき—
パツン
あいのしこりが、またはじけた
そして
中からは、ニキビをつぶした時のように、
くすんだ白い脂肪分がニュルニュルとあふれだしてきた
どれくらい、搾り出し続けたことだろう
ピンポン玉ほど膨れ上がっていたあいの背中のしこりは、
先生の念入りな搾り出しと、洗浄で、すっかりペタンコになった
しこりは、悪性ではなく、ただの脂肪のかたまりだった
傷もほとんどない状態で、無事治療を終え、なめないように包帯を巻かれたあい

結局、足のびっこも、時間が経てば治った
血液検査も、異常なし
このまま、傷が化膿さえしなければ、また穏やかな日々が、
いつまでも、いつまでも、つづくことだろう

長男ビー:お、オレンジのTシャツ…冬のオシャレか?
ちょっと「ピタT」気味の包帯だから…

おデブなあいのお肉は、はみだしちゃうね
だけど、いいよね
これからも、ずっと、ずっと、おデブでゴキゲンなあいでいようね
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