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ちいさなチカラ

【毎日更新】エイズキャリア、膀胱麻痺、甲状腺機能亢進症を含む、黒猫・キジ白・ハチワレのごきげんさん日記


by 咲 セリ

生きたいよ…(オマケ:抗癌治療について・6)



こんなにいい天気なんだもの

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きっと今日も 成功するよね

第二回目の抗癌治療



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くるねこさんのマンガ、おいしそうでした(´¬`) 
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 人も猫もウマウマが元気の秘訣ですね♪




いってきます





***


「余命1ヵ月」と告げられてから
前回の続き)


今日から、ちょうど1週間前の3月4日
ビー第一回目抗癌治療がはじまりました。

この日は、さすがに私も、自力でタクシーでも使って病院に行く予定だったのですが、
思い立って前日の夜中に、仕事が不定期の友人にメールを送ってみたところ、
ちょうど仕事が休みのため、車で送ってもらえることに。

実は私は、人にものを頼むのが大の苦手で、
この時、わざわざ友人にメールをしたことも、
もっと言えば、その二日前に、
病院に行く手段もなかったのに、どうしてもビーのしこりが気になって、
獣医さんに電話をしたことも、とても珍しいことでした。

思えば、この時から、何か不思議な力が、ビーを助けようとしてくれていたのかもしれません。

病院に着くと、早速診察室へと連れられ、検査をしました。
L・アスパラギナーゼという抗がん剤と、ステロイドの二種類を打つことになっていたビーは、
右手の血管を確保(※)し、そこから注射器で薬剤を入れていきます。
私は「これが抗がん剤なのかな?」と最初思っていたのですが、
どうやら、それは副作用アレルギーを抑えるための薬とのこと。
最初にまず副作用防止のための処置をするということに、新鮮な気持ちでした。

その後、時間を置いて、抗がん剤皮下(静脈ではなく皮膚)に接種しました。
抗がん剤を打つ時は、獣医さんは手袋をし、私や看護士さんも少し離されました。
それだけ危険のある薬であるということに複雑な心境を抱きながらも、
「皆、離れてください!」と、ささっと一斉に離れたシーンは不思議なおかしさがありました。

その後、確保した血管から点滴を流し込みます。
これは、抗がん剤により腫瘍溶解症候群(悪性細胞の急速な溶解でカリウムやリンが増える)防止ですが、
ちょうど腎臓の値の高かったビーには、一石二鳥の治療でした。

アナフィラキシーショック(突然起る急激なアレルギー反応)等が起こらないよう、
30分程度、慎重にビーの様子を見守りました。
30分を示すアラームが鳴った時、私は思わず拍手をしました。

そこから、旦那さんの仕事が終わって迎えに来てもらった夜7時半まで、
延々、ビーは点滴で、抗がん剤による悪い物を薄め続けました。
獣医さんのアドバイスで、いつもの猫ベッドとぬいぐるみに囲まれ、
ビーは、落ち着かない様子ではあったものの、時折うとうととまどろみました。

6時半を過ぎた頃、すっかり私もほっとして、
ビーのいる入院台にひじをついたまま、船をこぎました。
途中、手術明けのワンちゃんを迎えに来た飼い主さんが来られた気配を感じましたが、
眠くて眠くて…ごあいさつができたのか…実は覚えていません。

でも、ワンちゃん。
手術の最中も、私は隣の部屋にいましたが、獣医さんと看護士さんに大切にされて、
とても落ち着いて安心できた手術だったと思います。

飼い主さんにもお伝えしてあげたかったなあ…。




それでは、長くなってしまいましたが、今日はこれから二度目の抗癌治療に行ってきます。

どうか今回も、ビーが心も身体も負担なく、帰ってくることができますように…
祈っていていただけると、うれしいです。



※血管確保…注射針を静脈内に穿刺(せんし)、留置し、
救急事態に備えていつでも点滴などの静脈注射をできるように準備すること


(次の回に続きます)



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書籍版「ちいさなチカラ」


by sakiseri | 2009-03-11 07:29 | 長男ビーの日常(抗癌治療編) | Comments(0)